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三線おやじ流 三線の扱い方入門2 三線を弾く [手作り三線]

今回は三線の弾き方です。
この部分は載せるかどうか迷いました。

先生について三線の弾き方を学んだ事も無い私のようなものが書いても良いのか?
専門家からみれば、間違っている部分もあるだろう?
こんな思いを持ちながらも、あえて載せることにしました。

あくまで、三線おやじ流という事でご勘弁ください。

三線を弾く

音を出す準備

 三線を倒したりしてウマの部分に無理な力がかかると、ウマが壊れたり、皮(布)が破けたりすることがあります。このため、演奏時以外はウマを弦から外しておきましょう。したがって、演奏を始めるときはウマを立てることから始めることになります。
ウマの扱い1.jpg

 ウマを立てるときも皮に無理な力がかからないように注意してください。弦を指で引っ張り上げて弦と皮の間に十分な隙間を作ってからウマをセットしてください。
 ウマを立てる位置は胴の端から指3~4本の所です。ウマを立てる位置にしるしを付けておいても良いでしょう。また、ウマを立ててたときに傾いている方を猿尾側にしてください。
ウマの扱い2.jpg

音を合わせる

 三線の音を合わせる事を「チンダミ」と言います。三線は文字通り3本の弦しかありませんから、音合わせ(チンダミ)は3本の弦の音を合わせるだけです。通常、男弦(太)はド、中弦(中)はファ、女弦(細)はド(男弦の1オクターブ上)に合わせます。手近にある楽器やチューニングメーターで音を合わせてください。
 三線には次のような音合わせの方法があります。

 本調子

 最もよく使われる調弦方法です。通常はド、ファ、ドと合わせます。レ、ソ、レと合わせても本調子です。

 二揚げ

 本調子の中弦を一音(全音)上げます。男弦がドなら、中弦はソ、女弦はドとなります。

 三下げ

 本調子の女弦を一音(全音)下げます。男弦がドなら、中弦はファ、女弦はシの♭となります。

 三線の音合わせの呼び方は、絶対的な音の高さではなく、3本の弦の音の高さの関係で決まっていることに注意してください。曲によって絶対的な音の高さ(キー)が変わると三線はその都度音合わせ(チンダミ)を行う必要があります。同じ曲でも、歌う人が歌いやすい音の高さ(キー)に合わせるなら、チンダミを行います。
 キーが変わるとチンダミを行うのは面倒ですが、三線を弾く指使いのパターンは同じとなり、演奏するのは簡単になります。三線の弦が三本しかなく、歌いながら弾くことが多いので、このようになっていると思います。

三線を弾く

 弾き方については、三線を弾ける人に聞くか、三線の教則本に頼ることを薦めます。ここで述べているやり方は、私が弾きやすいと思っている方法です。ギターを弾いた経験が少しあるので、かなり影響を受けていると思います。三線の演奏方法については、沖縄に旅行したときに一時間ほど手ほどきをうけただけで、あとは市販の教則本頼りです。

 三線の持ち方

 写真を参考にして下さい。歌いながら弾くことが基本になっているので、歌いやすい姿勢で構えて下さい。背筋を伸ばして、肩の力を抜いて下さい。
三線の持ち方1.jpg
 演奏時に左手がなるべく自由になるように、右腕主体で三線を支えます。三線を右ひざに乗せて、右の腕を三線の胴に乗せます。左手を使わなくても三線が支えられるようにしてください。このとき、右手首の力は抜いてください。
 棹は、握らないで下さい。人差し指の付け根と親指で軽く支えるような感じで持ちます。
三線の持ち方2.jpg

 弦の押さえ方

 基本的には、人差し指・中指・小指で弦を押さえます。
 押さえる場所は図のようになります。図の西洋音階との対応は、男弦をドにした本調子の場合です。他の調弦方法でも、押さえる場所の呼び名は変わりません。三線専用の楽譜は工工四(クンクンシー)と呼ばれ、押さえる場所の呼び名と長さが列記されています。
押さえる場所と呼び方.gif
 押さえる場所の指の割り当ては表のようになります。
読み方と指使い.gif


 弦の弾きかた

 弦は、通常手首を動かして人差し指の爪、ピック又は三線用のばちで弾いて音を出します。
 三線用のばちで弾くと、音量も大きく三線らしい音になりますが、慣れるのに時間がかかります。また、沖縄以外の場所で手に入れるのは困難です。
 ギター用のピックがお奨めです。なるべく固めのピックを使う方が三線らしい音になります。
 それぞれの使い方は写真のようになります。
ピックと指で弾く.jpg
バチで弾く.jpg

 演奏方法

 弦を上から下に弾くのが基本です。この場合特に呼び名はありません。
 ・打音(ウチウトゥ)
ウチウトゥ.gif 左手(棹を持っている手)だけで弾きます。楽譜では、このように文字の右上に点が付きます。 

 ・掛音(カチウトゥ)
カチウトゥ.gif 弦を下から上に引っかけるように弾きます。楽譜では、このように文字の右上にカギかっこが付きます。

三線おやじ流 三線の扱い方入門1 部品の組立 [手作り三線]

これまで、カンカラ三線の作り方を説明してきました。
とは言ってもパーツが出来ただけで、これでは三線とはいえません。
組み立てて弾いてこそ三線です。
知り合いに頼まれて三線を作ったとき、説明用としてまとめた「沖縄三線 扱い方入門」を載せます。
三線おやじの我流ですが、少しは役に立つと思います。
三線の扱いをちゃんと習得したい方は、先生につくか教則本を購入されることを薦めます。

沖縄三線 扱い方入門.jpg

 これまでは、三線の部品を作る方法を述べてきました。ここでは、三線の組み立て方や弦の交換方法等、三線を扱う為に必要な事柄について説明しています。
 演奏方法については、初歩の初歩、ほんのさわりだけ書いてあります。実際の演奏を聴いて、そのまねをして自分のものとすることが、三線演奏の本来のあり方のようです。最近は、三線の演奏が入った沖縄音楽のCDがたくさん出ています。気に入ったCDを購入し、その曲が練習曲として入っている教則本を購入して弾いてみる事が、三線を楽しむ近道と思います。三線の教則本は、比較的規模の大きい楽器屋さんには置いてあるので、試してみてください。
 三線は沖縄の楽器ですから、各部の呼び方も沖縄の言葉がベースになっています。地域によっては異なった呼び方もあるようです。
三線各部の名称.jpg

三線の組み立て

歌口の取り付け

 写真のように、棹に歌口を取り付けます。歌口にガタがあると、音がびびる原因となります。取り付けた歌口の両端を交互に押さえてガタがあれば、棹側の歌口を取り付ける部分又は、歌口の底面の修正を行ってください。
 棹の表面から弦を架ける溝までの高さも重要です。歌口を棹の取り付け口にしっかり押し込んで高さの確認を行ってください。
歌口取付け.jpg

カラクイの取り付け

 カラクイを棹の穴にしっかり押し込んでください。この状態でカラクイを横に動かしてガタが有るなら、穴又はカラクイを修正して、ガタの無いようにしてください。
カラクイ取付け.jpg

胴の取り付け

 胴の角穴に棹を差し込みます。棹を差し込むときに、なるべく横方向の力を加えないように注意してください。横方向に無理な力を加えると、胴の角穴が変形したり壊れることがあります。弦を張る力で棹が胴に押し付けられるので、棹と角穴の多少のガタは気にする必要はありません。
棹を胴に取付け.jpg

弦を張る

 まず、猿尾(サールージュウ)を棹の端に掛けて下さい。
 次に、サールージュウに弦を結びます。ここでは、二つの方法を紹介します。最初の方法は、私が通常使っている方法です。ほとんどの場合はこの方法で大丈夫ですが、細い弦の場合に強く引っ張ると解けてしまうことがあります。そのような場合は、2番目に紹介している方法を試してください。他にも様々な結び方があるようです。演奏に支障が無ければどんな結び方でもかまわないと思います。いろいろ試してみてください。
弦 猿尾取付け1.jpg
弦 猿尾取付け2.jpg
 次に、カラクイに弦を通して巻き上げれば弦を張る作業は終わりです。どのカラクイにどの弦を通し、どの方向に巻くのかについては、写真を参考にしてください。また、弦を強く張る前に、棹に対する弦の位置が適正になるように、サールージュウの位置を調整してください。
弦 カラクイ部分の処理.jpg

三線おやじの三線作り17 猿尾づくりと弦 [手作り三線]

カンカラ三線づくりの説明が今回で終わり、「三線おやじの三線作り」も一段落です。
出来上がったパーツを組み立てて、三線を完成させてください。
組み立て方については、次回説明するつもりです。
三線の扱いや弾き方については、三線の教則本を購入されることをお薦めします。

出来上がった三線があなたのお役に立てることを祈ります。

今後は、チーガに布を張る少し本格的な三線作りの紹介となります。

猿尾の製作

材料の選びかた

猿尾材料.jpg サールージュウ(猿尾)は、弦と棹を繋ぐ重要な部品です。弦を張る力と同じ力が加わるので、それに耐える強度が必要になります。また、音の高さが変化しないように、引っ張られたとき伸びにくい性質も要求されます。さらに、目立つ場所に取り付けるので、美的要素を考慮する事も必要です。要求される寸法は紐の直径だけで、1.5mmから2.0mmです。1つのサールージュを作るのに約80㎝の長さがいります。

猿尾.jpg 強度の点から、材質は化学繊維を推奨します。美的要素を考慮するなら組紐が良いのですが、伸びやすい欠点があります。この欠点を補ってくれるのが、芯入りの組紐です。京結び紐の芯入りがお勧めです。DIYショップではなくクラフトショップで販売しています。
 紐の結び方は、「図9 猿尾(サールージュウ)」を参照してください。紐の端はほつれ易いので、接着剤で固めるか、熱で溶かしてください。

図9 猿尾.png
図面の保存と利用方法、三線の組立図はこちら。

三線の弦

弦.jpg 三線の絃だけは、流用できる材料を見つけることが出来ませんでした。釣り糸には様々な種類があるので期待したのですが、流用できそうな物は見つかりませんでした。もしあったとしても、弦として必要となるのは1m程ですからずいぶん割高になってしまうでしょう。
 三線用の絃は、3本セットで300円程度で販売されています。問題なのは、沖縄以外の楽器店では、ほとんど扱われていないことです。送料が絃と同じ位になってしまいますが、インターネットで注文して取り寄せる方法をお勧めします。
 市販されている三線の絃の直径を測定したら、女絃0.65mm、中絃0.8mm、男絃0.95mmでした。三種類の絃はすべて撚り糸になっています。材質はたぶんナイロンです。流用品を探したい方は参考にしてください。

三線おやじの三線作り16 カラクイを作る [手作り三線]

今回はカラクイの作り方です。
あとすこしで全てのパーツが揃うことになります。
三線が出来上がったらすぐに弾いてみたくなると思います。
そろそろ、三線の弦を手に入れる手配をしておいてください。
弦だけは、三線用の市販品を使います。
沖縄以外にお住まいの方はインターネットで取り寄せるのが良いと思います。
1セット(3本)で300円くらいです。(送料も300円くらいかかります。)
推奨メーカー及び推奨販売店はとくにありません。

カラクイの製作

材料の選びかた

 からくい(糸巻き)の弦を巻き上げる部分には強い力がかかるので、変形しにくく割れにくい材料が必要です。月桂樹、桂の芯材、花梨、黒檀、紫檀などがお勧めです。弦を巻き上げる部分が圧縮されて変形しますが、檜も使用可能です。割れたり折れたりすることを避けるためには、木目の方向が重要です。材料の長さ方向に沿った木目のものを選んでください。檜以外のこれらの材料は、比較的高価です。一本のからくい製作に必要なのは、長さ106mmで一辺が15mmの角材です。木材としては小さいので、端材コーナーなどで安いものが見つかることもあります。カラクイ3本分必要となるのは言うまでもありません。

カラクイ材料.jpg

加工

カラクイ斜め加工.jpg 最初に、一辺が15mm長さが106mm以上の角材(正四角柱)を準備します。角材の断面はできるだけ正方形になるように、鉋などを使って調整してください。
 「図8 からくい加工手順」が示すように、角材を傾斜の付いた四角柱に加工した後、傾斜の付いた八角柱に加工します。所定より長い角材を加工しているなら、ここで106mmの長さに切断してください。八角柱の先端側の糸を巻き上げるために棹に差し込む部分も、同じ要領で四角柱から八角柱へと加工します。そして、棹のテーパ穴とのはまり具合を確認しながらナイフやヤスリで断面が丸くなるように加工してください。製作図面と写真を参考にして作業手順の具体的なイメージを得て下さい。

カラクイ加工手順.jpg
 弦を通す穴は直径1.5mmのドリルで空けてください。このとき、穴を広げる力がかかった場合に穴が裂けにくくなるように、木目の方向を考慮して穴を空けてください。
 仕上げは#240のサンドペーパーをかけてください。棹に差し込む部分は、テーパ穴とのはまり具合を確認し、削りすぎないように注意してください。
 塗装はオイルフィニッシュがお勧めです。色は、棹とのバランスを考えて選んでください。
 詳細な寸法は、「図7 からくい」と「図8 からくい加工手順」を参照してください。
図7 からくい.png
図8 からくい加工手順.png
図面の保存と利用方法、三線の組立図はこちら。

三線おやじの三線作り15 缶チーガ(胴) [手作り三線]

いよいよ、チーガ(胴)の製作です。
今回は、缶を使うタイプについて説明します。
三線づくりに使う道具の中に秤がありました。
秤を何に使うのだろう?と思われた方もいらっしゃると思います。
今回、その点も明らかになります。

缶チーガの製作

材料の選びかた

 共鳴板にする部分を叩いてみて響きの良い缶を選んでください。但し、叩いて良い音がしてもナベの底のように板厚が厚いと、弦の振動を十分な音量に変えることができません。なるべく板厚の薄い物にしてください。共鳴板部分以外は堅牢である方がお勧めです。サイズとしては、直径が140mmから180mm、高さが30mmから90mmが許容範囲です。大きければ低い音、小さければ高い音が良く響きます。見た目にはチーガ(胴)の部分が少し小さめになりますが、直径150mm、高さ50mm位が良い音がします。
 缶の底を共鳴板にするのが普通の考え方ですが、蓋を共鳴板にする方法もあります。缶のデザインを楽しめる三線になりますが、棹を差し込む角穴を空けるため、蓋の高さが19mm以上必要になります。また、蓋と本体の両方、合計4ヶ所に角穴を開ける必要があります。クッキー、キャンディー、チョコレートの缶を流用すると良いでしょう。


墨付け

 罫書き(墨付け)を行うのは、棹を通すための角穴だけです。但し、この角穴の最適位置は、缶の特性によって変わるので、注意が必要です。
 三線では、張られた弦と棹の間隔が重要になります。この間隔が、演奏しやすさと音の良し悪しを決める要因の一つとなります。棹と弦の間隔は、一方は歌口、もう一方はウマの高さで決まります。歌口は直接棹に取り付けるので理解しやすいと思います。ウマは共鳴板の上に置かれています。共鳴板は缶の一部ですから、棹を固定するための缶の角穴の位置が、弦と棹の間隔に影響する事は理解して頂けると思います。
 では、共鳴板から決められた距離に角穴を空ければ良いかというと、それだけではありません。共鳴板は、弦を張る力がウマに伝わって沈み込むのです。弦を張ったときにウマを共鳴板方向に押す力は約1.3kgです。従って、1.3kgでウマを置く場所を押した時の沈み込み量を考慮して、棹を通す角穴を空ける位置を決める必要があります。
缶角穴位置のための測定.jpg 沈み込み量の測定は、写真のように行うと良いでしょう。100g単位まで量ることができる秤の上に缶と測定器具を載せて、秤の表示を読みます。読み取った表示に対して1.3kg加算されるまで、ノギスでウマを立てる部分を押さえて、その時の沈み込み量を測定します。
 共鳴板を押す力1.3kgはウマと歌口の距離が610mmの場合です。サイズの異なる三線を作る場合は、歌口からウマまでの距離をLmmとした場合、Lを610で割った値の平方根に1.3kgを掛けた値が共鳴板を押す力になります。たとえば、歌口からウマまでが500mmとすると、共鳴板を押す力は1.18kgとなります。ただし、弦は610mmの場合と同じ材質と太さです。

 角穴を罫書くには、最初にセンターラインを決めます。缶のデザインを考慮して自分が気に入った角度をセンターラインとしてください。罫書き針を使うと跡が残るので、マジックペン等を使って、センターラインを描いてください。次に、角穴の上側(共鳴板に近い側)の線を罫書きます。最初に測定した沈み込み量に3.2mm加えると、共鳴板から角穴上辺までの距離となります。センターラインと上辺を基準にして一辺16mmの正四角形を罫書いてください。角穴を加工する時、角穴の中心にも穴を空ける必要があるので、対角線も罫書いてください。「図4 缶チーガ」を見ると罫書きの具体的なイメージを作りやすいと思います。


缶の角穴加工

 缶のチーガで加工する箇所は角穴だけです。この角穴が、棹との位置関係、ひいては棹と弦の間隔を決める事になります。棹を所定の位置にガタの無いように収めるために、角穴の加工は、現物の棹を合わせながら行ってください。
缶角穴加工.jpg 罫書かれた角穴用の四角形の四隅に直径1.5mmの穴を空けます。四角形の中央には直径6mmの穴を空けます。角穴の中央部から四隅の穴に向かって、対角線沿いに金バサミで切り込みを入れます。切込みを入れた部分を缶の内側に向かって直角に折り曲げます。折り曲げ代を3mm程残して、折り曲げた部分の先端を切り取ります。まず、角穴の共鳴板側の曲げ代部分を180度折り曲げてください。曲げて出来た稜線が共鳴板に対して平行かつ所定の距離になるようにしてください。この稜線を基準に角穴が所定の大きさになるように、棹を差し込みながらそれぞれの曲げ代部分を180度曲げてください。「図4 缶チーガ」の「角穴部加工手順」を参考にしてください。

缶角穴仕上げ.jpg 板金を曲げて出来る稜線の位置は、罫書き線で曲げると、線からは少しずれます。このズレを考慮して曲げる場所を決める必要があります。缶と同じ板厚の金属の切れ端で試して、勘所をつかんでから角穴部分の曲げ加工を行うと良いでしょう。それでも、0.1mm単位で調整を行うのは困難です。叩いて伸ばしたりヤスリで落として、棹と角穴のはまり具合の最終調整を行ってください。

缶蓋付き.jpg 蓋を共鳴板にする場合、まず蓋側の角穴を加工します。棹を差し込んで確認する最終調整まで行ってください。次に、缶の本体に蓋をした後、蓋の角穴をガイドにして本体側の角穴を罫書きます。角穴を空ける手順は前述の通りです。



振動調整コマ
 
缶音色調整コマ.jpg 缶は板厚が薄いので、振動させるとビビリが出ます。このビビリを防止するために、写真のようなコマを取り付けます。このコマは共鳴板と棹の間に挟み込む事で、共鳴板の振動状態を調整する働きをします。棹を差し込んだ状態でコマをはめ込んで、コマの厚さを決めてください。コマは両面テープで振動板側に取り付けます。取り付け位置によって音色が変わります。写真の位置が比較的良い音がでます。コマが付いている側が竿の上方向です。コマの角は、棹を差し込むときに引っかからないように丸めてください。


缶チーガ加工図
図4 缶チーガ.png
図面の保存と利用方法、三線の組立図はこちら。

三線おやじの三線作り14 棹を作る(仕上げ) [手作り三線]

いよいよ棹の仕上げです。
ここで失敗すると、最初からやり直しになってしまいます。
特に、削りすぎには注意してください。

棹の仕上げ加工
 粗加工の行程で述べたように、棹の加工精度の良し悪しで三線の弾きやすさが決まります。仕上げ行程でも、できあがりの寸法に留意して作業を行ってください。
 粗加工後に棹が歪む事があります。粗加工後、少なくとも丸一日は棹を作業環境に放置してください。このとき、殆ど変形していなければそのまま仕上げ作業を行ってください。目に見えて変形している場合は、まだ変形が進んでいる可能性があります。さらに放置して変形が止まってから仕上げ加工を始めてください。材料によっては長期間寝かせて歪みを取る必要があるものもあります。
 仕上げ加工は、木工ヤスリで形を整えた後にサンドペーパーで表面を滑らかにします。棹の丸みを持たせる部分は、小刀でおおまかな形状を出し、木工ヤスリで角を落とした後サンドペーパーをかけます。
 仕上げ加工の基準面は、棹の表側です。この面を基準に、側面・裏面・胴に差し込む部分の順番に加工します。


木工ヤスリによる加工
 まず棹の表側の面を仕上げてください。この面に歪みや大きな傷の無い状態にしてください。
棹仕上側面.jpg
 つぎに、棹の側面を木工ヤスリで整えます。この時に表側から見て、側面のカーブがなだらかになるようにしてください。また、側面は表面に対して垂直になるよう注意してください。ここで最も重要な寸法は、棹の幅です。見た目を重視するあまり、削り過ぎてしまわないよう注意してください。
 そして、棹の裏面を木工ヤスリで整えます。棹の厚みが寸法通りになるようにしてください。
 胴に差し込む部分は、胴の角穴に対してガタが無いこと、胴の表面と棹の表面が決められた角度となることが重要です。この部分の加工は、寸法通りに仕上げることが要求されます。面の滑らかさはあまり気にする必要はありません。
 胴に差し込む部分の表側の面の仕上げを最初に行います。この面は、棹の下側から見たとき、棹の表面に対し平行になるようにします。また、この面の傾き具合も寸法通りになるようにしてください。次に側面・裏面と仕上げを行います。向かい合う面の距離の寸法誤差は0.1mm以内に収まるように、ノギスで測定しながら仕上げを行ってください。それぞれの面の平面度も重要です。たいらな面になるように、確認しながら作業を進めてください。
棹仕上差込部平行度.jpg
棹仕上差込部傾き.jpg
棹仕上差込部幅.jpg
棹仕上差込部真直度.jpg

棹の形を整える
棹仕上曲面.jpg 側面と裏面の接する角は演奏時に手が触れる場所なので、半径10mm程度に丸くします。いきなり丸面を作ることは困難なので、断面が正8角形・正16角形となるようにナイフで加工した後に、角を木工ヤスリで落として丸くします。見た目で丸くなった後は、加工面に指先を当てて滑らせ、デコボコが感じられなくなる様にヤスリがけしてください。

棹仕上曲面手順.jpg
棹仕上反り量.jpg 弦を押さえたとき、弦が棹の表面に接触する量をなるべく少なくする為に、弦を張っている側に棹を少し反らせます。反らせるのは、歌口から150mm位までで、反り量は0.3mm程度です。反り量が多すぎると音がビビリ易くなるので注意が必要です。弦を張ると棹が少し反るので、実際に音を出してみて、反り量を決めても良いでしょう。


カラクイ用穴の仕上げ

棹仕上カラクイ穴.jpg カラクイを差し込む穴は、鉄工用丸ヤスリ200mm(径8mm)の先端が斜めになっている部分を使って、円錐形状に仕上げます。ヤスリの先端が径の小さい方の穴の入り口に届いたら止めてください。この方法だと、市販のカラクイとはテーパの角度が少し異なります。市販品を流用する場合は、市販品に合わせた穴にしてください。


紙ヤスリによる表面仕上げ
 胴に差し込む部分は、表面の滑らかさより寸法が大切です。この部分は、削りすぎないように、ノギスで測定しながらヤスリをかけてください。角は、0.5mmから1.0mmを目安に面取りを行ってください。特に、胴に差し込む部分の面取りを忘れないでください。
 #100程度の紙ヤスリをかけた後、#240程度の紙ヤスリをかけてください。次に濡れたぞうきんで棹を拭いて、表面全体を湿らせてください。乾燥させると、表面の細かい歪みが取れて、毛羽立った状態になります。ふたたび、#240の紙ヤスリでこの表面を磨きます。この時、少し使った紙ヤスリの面でヤスリ掛けを行ってください。こうすることにより、塗装後も毛羽立ちの少ない滑らかな面になります。


塗装

棹塗装.jpg 塗装は、手触りと見た目の良さを考慮して、柿渋を使うことにしました。柿渋は、古くから使われている自然塗料で、防水効果、表面を堅くする効果などがあります。
 まず、棹の表面の汚れを落とします。アルコールを付けた布で拭くと良いでしょう。表面が乾燥したら、柿渋を布に染みこませて、すり込むようにして塗ります。同じ作業を3回くらい繰り返します。柿渋は、酸化によって徐々に発色します。時間をかけて色が濃くなるので、目的とする色より少し薄めで塗装を終了してください。また、塗布直後は臭いが気になると思いますが、時間がたてば臭わなくなります。最近は、無臭の柿渋も販売されています。
 これで、棹は完成です。塗装後一日以上放置して、組み立てを行ってください。


棹完成.jpg

三線おやじの三線作り13 棹を作る(粗加工) [手作り三線]

まわりくどい!とイライラしている方も多いと思います。
お待たせしました。
今回で、やっと三線らしい形が見えてきます。

棹の粗加工

 棹は三線の要です。従って、精度の良い加工を心がける必要があります。加工精度が甘いと部品の位置関係がずれて、弾きにくい三線になってしまいます。はめ込み部分を加工する場合は、ガタが出ないように心がけて下さい。また、粗加工後に材料が歪むこともあります。この変形と仕上げ代を考慮してケガキ線より少し大きめに加工するようにしてください。


カラクイ用の穴加工

棹カラクイ部完成見本.jpg
 3本の弦の長さはなるべく同じにしたいが手で巻き上げる空間は確保しなければならないので、2本のカラクイを取り付ける側の穴は、斜めになっています。1本のカラクイを取り付ける側の穴も含めた、3つの穴の位置と角度がずれていると、カラクイを差し込んだときの見栄えも悪くなるので、正確な加工が必要です。
 また、弦が緩まないようにカラクイをしっかり固定する必要があるので、穴も円錐形状(テーパ穴)になっています。3つの穴のテーパの角度を同じにしないと、カラクイの互換性がなくなってしまいます。
 ボール盤があれば楽に精度の良い加工が行えます。ここでは、ボール盤を使わない方法を説明しています。
棹カラクイ部斜め穴治具.jpg
 カラクイ用の斜めの穴の角度を同じにする為に、ドリルガイドに取り付ける斜めのプレートを作ります。傾斜プレートの詳細については、三線製作に使用する道具の項を参照してください。
 カラクイ用の穴加工は、まず下穴錐にて深さ20mm程度の下穴を6ヶ所に空けます。下穴を反対側まで通さないのは、穴の位置ズレを最小限に抑えるためです。穴の仕上げ加工を行うとき多少のずれなら修正できるので、相対する下穴の中心線が完全に一致している必要はありません。
棹カラクイ部下穴加工.jpg
 次に、直径6.5mm・深さ20mmの穴を、テーパ穴の穴径の大きい側から3ヶ所に空けます。この時、空けた穴の角がめくれないように注意してください。
 さらに、直径4.8mm・深さ20mmの穴を、テーパ穴の穴径の小さい側から3ヶ所に空けます。この時、空けた穴の角がめくれないように注意してください。
 穴の角がめくれるのを防ぐには、サラモミビットを使うと良いでしょう。サラモミビットは、穴の面取りや皿ビス用の面取り等、穴を空けた後に使うのが普通ですが、穴を空ける前にドリルビットの直径より大きめにサラモミ加工をしておけば、穴の角がめくれる可能性を減少させることが出来ます。


カラクイ部分の角穴加工


棹カラクイ部角穴加工.jpg 加工しやすくするために、まず角穴となる中央部分に数カ所ドリルで穴を空けた後、鑿で角穴に加工します。穴を空ける前に、角穴の罫書き線の内側0.5mmくらいのところに鑿を入れておきましょう。こうすることで、角穴の境界を越えて木がめくれ上がるのを防ぐことが出来ます。

棹歌口からくい部.jpg 歌口を取り付ける部分は、棹の表面から弦までの高さを決めるとともに、音質にも影響する重要な部分です。歌口が取り付けられた時にガタが無く、出っ張った部分の高さも正確でなければなりません。そこで、あらかじめ作っておいた歌口をはめ込んで確認しながら、歌口を取り付ける部分の加工を行いましょう。


胴に差し込む部分と厚みの加工


棹差込部加工.jpg 胴に差し込む部分も、弦の高さを決める重要な部分です。加工後に歪むことも考慮して、少し大きめになるように注意しながら加工して下さい。写真のように縦引きの鋸を使うか、ジグソーで切断すると良いでしょう。
 棹の厚みは、三線の強度を決めると同時に、弾きやすさにも影響します。薄くなり過ぎないように注意して加工してください。縦引き鋸またはジグソーで切断すると良いでしょう。特に、ジグソーを使用する場合は、切り込みすぎないよう気をつけてください。



棹の側面の加工

棹側面加工.jpg 弦と弦の間隔は、歌口側の方が狭く、ウマ側の方が広くなっています。弾きやすくするためには、棹の幅も弦と弦の間隔の変化に従って変える必要があります。また、胴に近い方は、強度を増して見栄えも良くするため曲線にして幅を広げています。そこで、棹の側面の切断加工には、曲面加工ができるジグソーか回し引き鋸を使います。
 棹の幅は、広すぎても狭すぎても弾きにくくなります。仕上げ加工後に所定の寸法になるように少し大きめに切断してください。

棹荒加工完了.jpg

三線おやじの三線作り12 棹を作る(墨付け) [手作り三線]

今回は、棹の墨付け(材料への下書き)の話です。
私はこの「墨付け」という言葉が好きです。
やることは、材料に図面通りの図を写すことです。
下書きと言っても良いのですが、下書きという言葉では、正確さが伝わらないような気がします。
図面通りに写すというのも間が抜けている気がします。
「墨付け」という言葉だと、正確な図が必用という緊張感が伝わってくる気がしませんか?

棹の製作

棹の墨付け

 墨付けを行う前に

 棹の形状は、弾きやすさに大きく影響します。特に、棹の幅と胴に差し込む部分の寸法は重要です。できるだけ正確な墨付けを行って下さい。
 販売店の材料は、保管状態にもよりますが、乾燥が均一ではないと考えてください。このため最低でも数日は作業を行う場所と同じような環境に材料を放置し、水分による歪みを無くしてください。この時、材料を壁に立て掛けて、全ての面の風通しを良くして下さい。
 乾燥終了後は、材料の歪みを確認し、必要なら面の修正を行います。修正不要の目安は、面と面の直角度の場合は目視でほぼ直角であること、各面の平面度(反り)の場合は800mmで1㎜以内です。修正が不能な程変形した場合は、材料の素性が悪いと思って、使用をあきらめた方がよいでしょう。
 次に、棹の表裏・上下を決めます。表は目視で凹面になっている側とします。棹の表側、端から150mmから300mmの範囲(弦を押さえる頻度の高いエリア)で、堅い方を上として下さい。表は弦を張る側、上は糸巻き側です。
 さらに、棹の長さと同じになるように材料を切断します。これで墨付け準備完了です。


 墨付け

 まず、基準となる線を引きます。基準線は棹の上端から580mmで、胴に差し込む付け根の位置となります。最初に表面(絃を張る側)に側面に対して垂直な線を引きます。この線を基準に、裏面にも同様の線を引きます。ただし、裏面の基準線は上端から580mmより少し短い距離になることに注意してください。
 次に、表面に棹の図面から正面図を写します。裏面には、糸を巻きとる部分の角穴と胴に差し込む部分のみ描きます。側面に棹の図面の側面図を写して、棹の墨付けは終了です。このとき、カラクイ(糸巻き)用の穴の中心を書き込むのを忘れないでください。3本のカラクイのうちの2本は側面に対して垂直ではないので、注意が必要です。
 棹の頭の部分の幅が広くなり始める位置には注意が必要です。この部分に左手の人差し指が触っている状態で弦を押さえたとき、「乙」「上」「五」の音がでるようになっています。サイズの異なる三線や、頭の部分のデザインが異なる三線を作るときはこの条件を満たすようにしてください。サイズの異なる三線を作る場合は、「音階」について述べている項の計算式を参考にして、幅が広くなり始める場所を求めてください。
 墨付け寸法は、「図2 棹」を参照してください。

棹墨付け.jpg

図2 棹
図2 棹.png
図面の保存と利用方法と三線の組立図はこちら。

三線おやじの三線作り11 棹を作る(材料) [手作り三線]

今回からは、棹づくりの話です。
まず、材料の選び方を説明します。
この説明を書いた頃は、硬くて安い材料の存在は知りませんでしたが、最近、高級ウッドデッキの材料として輸入されるようになった材料に、棹に使えるものがあることを知りました。
イペ、ウリンと呼ばれている、重くて硬い材料です。
どうしても硬い材料で棹を作りたいと思う方や、四六時中三線を弾いていたいのでなるべく丈夫な棹にしたいと思う方は試してみてください。
ただし、ここで紹介している檜に比べると加工はかなり大変になります。
檜で勘所をつかんでから、加工がより難しい材料に挑戦することをお勧めします。

棹の製作

材料の選び方

 三線の棹は、弦を張る力に耐え、時間を経ても変形しない特性が必要です。そして、優れた音質を得るにはなるべく堅い木が良いとされています。これらの条件を満たす材料として、伝統的な三線には八重山黒木と呼ばれる黒檀が使われています。現在、八重山黒木は自然保護の観点から伐採が制限されているので、三線にも輸入黒檀が使われているようです。
 黒檀は、とても高価であるばかりでなく、堅くて加工しにくい材料です。変形を最小限に抑えるには、粗加工した後に長期間寝かせておく必要があります。しかも、三線の棹に加工できるほどの大きさの黒檀は、一般のお店では取り扱っていません。
 DIYで作る三線の棹は、檜で十分と思います。私が二年前に作った最初の三線の棹は、現在でも十分その機能を果たしています。檜の難点は柔らかいことです。表面に押さえた弦の跡が付きます。押された部分のへこみが演奏に支障をきたすようになったら、鉋がけをすれば問題を解決できます。面倒ですが、この点は自分で作った物の良さでもあります。
 木目がまっすぐで柾目で重くて歪みの少ないものを選んで下さい。木目が整っていて歪みが少ないものは変形しにくい特性を持っています。同じ種類の木でも、育った場所や部位によって堅さは異なります。より重い方が堅くて、弦を押さえた跡が付きにくくなります。800mm x 40mm x 27mmが必要最小限の大きさとなるので、このサイズに近いプレカット材を選んで下さい。

棹の材料.jpg
 檜以外の手に入りやすい材料としては、ラワン、米栂(ベイツガ)等が使えると思います。他にも使える木はあるでしょう。慣れてきたら、より堅い木で棹を作って、檜との音色の違いを楽しむこともできると思います。

三線おやじの三線作り10 歌口とウマ [手作り三線]

カンカラ三線3.jpg
皆様、長らくお待たせしました。
いよいよ三線作りの本題に入ります。

どんなものも、2つ以上のパーツがあれば基準となるパーツがあります。
3つ以上のパーツがあるなら、そこには基準の順序があります。
ものづくりはまず基準の最上位となるパーツ作りから始めます。
私が思う三線における基準の最上位パーツは歌口です。
基準の順序は歌口、棹、胴(チーガ)、糸巻き(カラクイ)となります。ウマ、弦、猿尾(サールージュウ)には特に順序はありません。

では、三線づくりを始めましょう。

三線の製作

カンカラ三線を作ろう

 三線作りは、カンカラ三線から始めることをお勧めします。チーガ(胴)に布を張るタイプの三線は、出来が良ければ伝統的な三線に近い音が出るのですが、製作前の準備事項が多く、製作工程ではより細かい配慮が必要となります。カンカラ三線で三線製作の勘所をつかんでから、次のステップとして布を張るタイプに挑戦してください。カンカラ三線でも十分三線の雰囲気を味わうことができます。
 チーガ以外の部品は全て、布を張るタイプと共通で使えます。

歌口をつくる

 歌口は、弦の高さ(棹と弦の距離)を決める重要な部品なので、加工精度を良くする事はもちろんですが、棹に対して精度良く取り付ける必要があります。歌口は棹の加工を行う前に作り、現物を合わせながら棹の歌口取付部分を加工してください。
 歌口は厚さ3㎜のなるべく堅い材料で作ります。堅いプラスチックが良いでしょう。アクリルの定規を流用すると安くできます。

歌口.jpg
 プラスチックは、木工用の鋸で切断できます。外形寸法は重要です。鋸で少し大きめに切断した後に、ノギスで寸法を測定しながら、丁寧にヤスリで仕上げてください。
 弦を掛ける溝の幅と深さそして溝と溝の間隔も重要です。弾きやすさを決める部分ですから、誤差がなるべく少なくなるように加工してください。また、歌口を平たい面に置いたとき、ガタが無く真っ直ぐ立つように底面を仕上げてください。底面の加工精度が悪いと演奏時に歌口が異常な振動をして、音がびびるようになります。
 詳細は添付の「図5 歌口」を参照してください。

ウマをつくる

 ウマの材料には竹を使います。乾燥した厚さ7mm以上の竹が必要です。竹を使った製品を利用すると良いでしょう。ざる蕎麦用のセイロの枠がお勧めです。

ウマせいろ.jpg ウマ2種類.jpg
 最初に、底辺の長さが7mm・高さ11mmの三角形を断面に持つ三角柱を作ります。次に、三角柱の側面にウマの外形を罫書きます。ウマは消耗品なので、複数作りましょう。

ウマ加工.jpg
 罫書き線にそって、鋸で切断し、小刀とヤスリで形を整えてください。共鳴板と接触する面は、ウマを立てて置いたときガタつかないように仕上げてください。このときに、ウマの高さに注意し、削り過ぎないようにしてください。弦が棹から所定の高さになるように、弦を架ける溝の深さを決めて下さい。共鳴板に接触する面と弦を架ける溝の底までの距離は、図面上は9.5mmです。市販品と互換性を持たせるなら、この距離を9.5mmから10mmの間にしてください。
 共鳴板に接触する面の面積によって、音色と音量が変化します。面積を増やすと、音量は下がり、音色はまろやかになります。面積を減らすと、音量は増し、甲高い音になります。好みに応じて調整して下さい。
 詳細寸法は、付録の「図6 ウマ」を参照してください。

図5 歌口 図6 ウマ.png
図面の保存と利用方法、三線の組立図はこちら。

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