So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

自転車の目線もなかなか [雑談]

このところ、三線作りの記事が続いてしまいました。
私の中では、三線以外で話題に出来そうなものがないのでしょうがありません。
今日は、久しぶりに三線以外の話題です。

2日前、家から片道4km程のところに新しく出来たコーヒーハウス(元町珈琲 静岡藤枝の離れ)に、自転車で朝食を食べに行きました。
妻に急用ができて、前の晩から車で出かけてしまいました。
朝食を作ろうにも、買い物から始めなければなりません。
いつもは妻に頼っているので、買い物をしてもまともなものは作れません。
我が家にはもう一台車があるのですが、燃費が今ひとつで、朝食だけの為に車を使うのは、このガソリンが高騰している中気が引けてしまいます。そこで、息子が高校時代に使っていた自転車で出かけることにしました。
このところ我が家の階段を昇り降りしても息切れするほど体力がなくなってしまった私にしてみれば、ちょっとした冒険です。
恐る恐る、なるべく力を使わないように心がけながら自転車を走らせました。
無事コーヒーハウスに着いて、目的のモーニングセットにありつきました。
トースト、ゆで卵、ミニサラダ、ヨーグルト、コーヒーで500円はそれなりです。
行きは、主に下りだったので楽でした。
帰りは、逆ですから当然のようにきつくなります。
5月にしては暑く、良く晴れて太陽も照り付けてきます。
体調に問題を抱えている私としては、正直不安でした。
それを救ってくれたのが、瀬戸川の土手の桜のトンネルです。
今の時期は、太陽をさえぎってくれるし、川からの涼風も体を包んでくれます。
おかげで、なんとか家までたどり着きました。
080530自転車.jpg
080530瀬戸川土手.jpg
瀬戸川の土手。桜の時期も綺麗ですが、今の時期も役に立ちます。

初めて携帯電話の写真機能を使いました。
パソコンにデータを移すには面倒な手続きが必要でした。
(なるべく、携帯のパケット通信を使わせようとしているので、それ以外の方法には不親切)
おかげで、この記事をアップするのに3日もかかってしまいました。

三線おやじの三線作り15 缶チーガ(胴) [手作り三線]

いよいよ、チーガ(胴)の製作です。
今回は、缶を使うタイプについて説明します。
三線づくりに使う道具の中に秤がありました。
秤を何に使うのだろう?と思われた方もいらっしゃると思います。
今回、その点も明らかになります。

缶チーガの製作

材料の選びかた

 共鳴板にする部分を叩いてみて響きの良い缶を選んでください。但し、叩いて良い音がしてもナベの底のように板厚が厚いと、弦の振動を十分な音量に変えることができません。なるべく板厚の薄い物にしてください。共鳴板部分以外は堅牢である方がお勧めです。サイズとしては、直径が140mmから180mm、高さが30mmから90mmが許容範囲です。大きければ低い音、小さければ高い音が良く響きます。見た目にはチーガ(胴)の部分が少し小さめになりますが、直径150mm、高さ50mm位が良い音がします。
 缶の底を共鳴板にするのが普通の考え方ですが、蓋を共鳴板にする方法もあります。缶のデザインを楽しめる三線になりますが、棹を差し込む角穴を空けるため、蓋の高さが19mm以上必要になります。また、蓋と本体の両方、合計4ヶ所に角穴を開ける必要があります。クッキー、キャンディー、チョコレートの缶を流用すると良いでしょう。


墨付け

 罫書き(墨付け)を行うのは、棹を通すための角穴だけです。但し、この角穴の最適位置は、缶の特性によって変わるので、注意が必要です。
 三線では、張られた弦と棹の間隔が重要になります。この間隔が、演奏しやすさと音の良し悪しを決める要因の一つとなります。棹と弦の間隔は、一方は歌口、もう一方はウマの高さで決まります。歌口は直接棹に取り付けるので理解しやすいと思います。ウマは共鳴板の上に置かれています。共鳴板は缶の一部ですから、棹を固定するための缶の角穴の位置が、弦と棹の間隔に影響する事は理解して頂けると思います。
 では、共鳴板から決められた距離に角穴を空ければ良いかというと、それだけではありません。共鳴板は、弦を張る力がウマに伝わって沈み込むのです。弦を張ったときにウマを共鳴板方向に押す力は約1.3kgです。従って、1.3kgでウマを置く場所を押した時の沈み込み量を考慮して、棹を通す角穴を空ける位置を決める必要があります。
缶角穴位置のための測定.jpg 沈み込み量の測定は、写真のように行うと良いでしょう。100g単位まで量ることができる秤の上に缶と測定器具を載せて、秤の表示を読みます。読み取った表示に対して1.3kg加算されるまで、ノギスでウマを立てる部分を押さえて、その時の沈み込み量を測定します。
 共鳴板を押す力1.3kgはウマと歌口の距離が610mmの場合です。サイズの異なる三線を作る場合は、歌口からウマまでの距離をLmmとした場合、Lを610で割った値の平方根に1.3kgを掛けた値が共鳴板を押す力になります。たとえば、歌口からウマまでが500mmとすると、共鳴板を押す力は1.18kgとなります。ただし、弦は610mmの場合と同じ材質と太さです。

 角穴を罫書くには、最初にセンターラインを決めます。缶のデザインを考慮して自分が気に入った角度をセンターラインとしてください。罫書き針を使うと跡が残るので、マジックペン等を使って、センターラインを描いてください。次に、角穴の上側(共鳴板に近い側)の線を罫書きます。最初に測定した沈み込み量に3.2mm加えると、共鳴板から角穴上辺までの距離となります。センターラインと上辺を基準にして一辺16mmの正四角形を罫書いてください。角穴を加工する時、角穴の中心にも穴を空ける必要があるので、対角線も罫書いてください。「図4 缶チーガ」を見ると罫書きの具体的なイメージを作りやすいと思います。


缶の角穴加工

 缶のチーガで加工する箇所は角穴だけです。この角穴が、棹との位置関係、ひいては棹と弦の間隔を決める事になります。棹を所定の位置にガタの無いように収めるために、角穴の加工は、現物の棹を合わせながら行ってください。
缶角穴加工.jpg 罫書かれた角穴用の四角形の四隅に直径1.5mmの穴を空けます。四角形の中央には直径6mmの穴を空けます。角穴の中央部から四隅の穴に向かって、対角線沿いに金バサミで切り込みを入れます。切込みを入れた部分を缶の内側に向かって直角に折り曲げます。折り曲げ代を3mm程残して、折り曲げた部分の先端を切り取ります。まず、角穴の共鳴板側の曲げ代部分を180度折り曲げてください。曲げて出来た稜線が共鳴板に対して平行かつ所定の距離になるようにしてください。この稜線を基準に角穴が所定の大きさになるように、棹を差し込みながらそれぞれの曲げ代部分を180度曲げてください。「図4 缶チーガ」の「角穴部加工手順」を参考にしてください。

缶角穴仕上げ.jpg 板金を曲げて出来る稜線の位置は、罫書き線で曲げると、線からは少しずれます。このズレを考慮して曲げる場所を決める必要があります。缶と同じ板厚の金属の切れ端で試して、勘所をつかんでから角穴部分の曲げ加工を行うと良いでしょう。それでも、0.1mm単位で調整を行うのは困難です。叩いて伸ばしたりヤスリで落として、棹と角穴のはまり具合の最終調整を行ってください。

缶蓋付き.jpg 蓋を共鳴板にする場合、まず蓋側の角穴を加工します。棹を差し込んで確認する最終調整まで行ってください。次に、缶の本体に蓋をした後、蓋の角穴をガイドにして本体側の角穴を罫書きます。角穴を空ける手順は前述の通りです。



振動調整コマ
 
缶音色調整コマ.jpg 缶は板厚が薄いので、振動させるとビビリが出ます。このビビリを防止するために、写真のようなコマを取り付けます。このコマは共鳴板と棹の間に挟み込む事で、共鳴板の振動状態を調整する働きをします。棹を差し込んだ状態でコマをはめ込んで、コマの厚さを決めてください。コマは両面テープで振動板側に取り付けます。取り付け位置によって音色が変わります。写真の位置が比較的良い音がでます。コマが付いている側が竿の上方向です。コマの角は、棹を差し込むときに引っかからないように丸めてください。


缶チーガ加工図
図4 缶チーガ.png
図面の保存と利用方法、三線の組立図はこちら。

三線おやじの三線作り14 棹を作る(仕上げ) [手作り三線]

いよいよ棹の仕上げです。
ここで失敗すると、最初からやり直しになってしまいます。
特に、削りすぎには注意してください。

棹の仕上げ加工
 粗加工の行程で述べたように、棹の加工精度の良し悪しで三線の弾きやすさが決まります。仕上げ行程でも、できあがりの寸法に留意して作業を行ってください。
 粗加工後に棹が歪む事があります。粗加工後、少なくとも丸一日は棹を作業環境に放置してください。このとき、殆ど変形していなければそのまま仕上げ作業を行ってください。目に見えて変形している場合は、まだ変形が進んでいる可能性があります。さらに放置して変形が止まってから仕上げ加工を始めてください。材料によっては長期間寝かせて歪みを取る必要があるものもあります。
 仕上げ加工は、木工ヤスリで形を整えた後にサンドペーパーで表面を滑らかにします。棹の丸みを持たせる部分は、小刀でおおまかな形状を出し、木工ヤスリで角を落とした後サンドペーパーをかけます。
 仕上げ加工の基準面は、棹の表側です。この面を基準に、側面・裏面・胴に差し込む部分の順番に加工します。


木工ヤスリによる加工
 まず棹の表側の面を仕上げてください。この面に歪みや大きな傷の無い状態にしてください。
棹仕上側面.jpg
 つぎに、棹の側面を木工ヤスリで整えます。この時に表側から見て、側面のカーブがなだらかになるようにしてください。また、側面は表面に対して垂直になるよう注意してください。ここで最も重要な寸法は、棹の幅です。見た目を重視するあまり、削り過ぎてしまわないよう注意してください。
 そして、棹の裏面を木工ヤスリで整えます。棹の厚みが寸法通りになるようにしてください。
 胴に差し込む部分は、胴の角穴に対してガタが無いこと、胴の表面と棹の表面が決められた角度となることが重要です。この部分の加工は、寸法通りに仕上げることが要求されます。面の滑らかさはあまり気にする必要はありません。
 胴に差し込む部分の表側の面の仕上げを最初に行います。この面は、棹の下側から見たとき、棹の表面に対し平行になるようにします。また、この面の傾き具合も寸法通りになるようにしてください。次に側面・裏面と仕上げを行います。向かい合う面の距離の寸法誤差は0.1mm以内に収まるように、ノギスで測定しながら仕上げを行ってください。それぞれの面の平面度も重要です。たいらな面になるように、確認しながら作業を進めてください。
棹仕上差込部平行度.jpg
棹仕上差込部傾き.jpg
棹仕上差込部幅.jpg
棹仕上差込部真直度.jpg

棹の形を整える
棹仕上曲面.jpg 側面と裏面の接する角は演奏時に手が触れる場所なので、半径10mm程度に丸くします。いきなり丸面を作ることは困難なので、断面が正8角形・正16角形となるようにナイフで加工した後に、角を木工ヤスリで落として丸くします。見た目で丸くなった後は、加工面に指先を当てて滑らせ、デコボコが感じられなくなる様にヤスリがけしてください。

棹仕上曲面手順.jpg
棹仕上反り量.jpg 弦を押さえたとき、弦が棹の表面に接触する量をなるべく少なくする為に、弦を張っている側に棹を少し反らせます。反らせるのは、歌口から150mm位までで、反り量は0.3mm程度です。反り量が多すぎると音がビビリ易くなるので注意が必要です。弦を張ると棹が少し反るので、実際に音を出してみて、反り量を決めても良いでしょう。


カラクイ用穴の仕上げ

棹仕上カラクイ穴.jpg カラクイを差し込む穴は、鉄工用丸ヤスリ200mm(径8mm)の先端が斜めになっている部分を使って、円錐形状に仕上げます。ヤスリの先端が径の小さい方の穴の入り口に届いたら止めてください。この方法だと、市販のカラクイとはテーパの角度が少し異なります。市販品を流用する場合は、市販品に合わせた穴にしてください。


紙ヤスリによる表面仕上げ
 胴に差し込む部分は、表面の滑らかさより寸法が大切です。この部分は、削りすぎないように、ノギスで測定しながらヤスリをかけてください。角は、0.5mmから1.0mmを目安に面取りを行ってください。特に、胴に差し込む部分の面取りを忘れないでください。
 #100程度の紙ヤスリをかけた後、#240程度の紙ヤスリをかけてください。次に濡れたぞうきんで棹を拭いて、表面全体を湿らせてください。乾燥させると、表面の細かい歪みが取れて、毛羽立った状態になります。ふたたび、#240の紙ヤスリでこの表面を磨きます。この時、少し使った紙ヤスリの面でヤスリ掛けを行ってください。こうすることにより、塗装後も毛羽立ちの少ない滑らかな面になります。


塗装

棹塗装.jpg 塗装は、手触りと見た目の良さを考慮して、柿渋を使うことにしました。柿渋は、古くから使われている自然塗料で、防水効果、表面を堅くする効果などがあります。
 まず、棹の表面の汚れを落とします。アルコールを付けた布で拭くと良いでしょう。表面が乾燥したら、柿渋を布に染みこませて、すり込むようにして塗ります。同じ作業を3回くらい繰り返します。柿渋は、酸化によって徐々に発色します。時間をかけて色が濃くなるので、目的とする色より少し薄めで塗装を終了してください。また、塗布直後は臭いが気になると思いますが、時間がたてば臭わなくなります。最近は、無臭の柿渋も販売されています。
 これで、棹は完成です。塗装後一日以上放置して、組み立てを行ってください。


棹完成.jpg

三線おやじの三線作り13 棹を作る(粗加工) [手作り三線]

まわりくどい!とイライラしている方も多いと思います。
お待たせしました。
今回で、やっと三線らしい形が見えてきます。

棹の粗加工

 棹は三線の要です。従って、精度の良い加工を心がける必要があります。加工精度が甘いと部品の位置関係がずれて、弾きにくい三線になってしまいます。はめ込み部分を加工する場合は、ガタが出ないように心がけて下さい。また、粗加工後に材料が歪むこともあります。この変形と仕上げ代を考慮してケガキ線より少し大きめに加工するようにしてください。


カラクイ用の穴加工

棹カラクイ部完成見本.jpg
 3本の弦の長さはなるべく同じにしたいが手で巻き上げる空間は確保しなければならないので、2本のカラクイを取り付ける側の穴は、斜めになっています。1本のカラクイを取り付ける側の穴も含めた、3つの穴の位置と角度がずれていると、カラクイを差し込んだときの見栄えも悪くなるので、正確な加工が必要です。
 また、弦が緩まないようにカラクイをしっかり固定する必要があるので、穴も円錐形状(テーパ穴)になっています。3つの穴のテーパの角度を同じにしないと、カラクイの互換性がなくなってしまいます。
 ボール盤があれば楽に精度の良い加工が行えます。ここでは、ボール盤を使わない方法を説明しています。
棹カラクイ部斜め穴治具.jpg
 カラクイ用の斜めの穴の角度を同じにする為に、ドリルガイドに取り付ける斜めのプレートを作ります。傾斜プレートの詳細については、三線製作に使用する道具の項を参照してください。
 カラクイ用の穴加工は、まず下穴錐にて深さ20mm程度の下穴を6ヶ所に空けます。下穴を反対側まで通さないのは、穴の位置ズレを最小限に抑えるためです。穴の仕上げ加工を行うとき多少のずれなら修正できるので、相対する下穴の中心線が完全に一致している必要はありません。
棹カラクイ部下穴加工.jpg
 次に、直径6.5mm・深さ20mmの穴を、テーパ穴の穴径の大きい側から3ヶ所に空けます。この時、空けた穴の角がめくれないように注意してください。
 さらに、直径4.8mm・深さ20mmの穴を、テーパ穴の穴径の小さい側から3ヶ所に空けます。この時、空けた穴の角がめくれないように注意してください。
 穴の角がめくれるのを防ぐには、サラモミビットを使うと良いでしょう。サラモミビットは、穴の面取りや皿ビス用の面取り等、穴を空けた後に使うのが普通ですが、穴を空ける前にドリルビットの直径より大きめにサラモミ加工をしておけば、穴の角がめくれる可能性を減少させることが出来ます。


カラクイ部分の角穴加工


棹カラクイ部角穴加工.jpg 加工しやすくするために、まず角穴となる中央部分に数カ所ドリルで穴を空けた後、鑿で角穴に加工します。穴を空ける前に、角穴の罫書き線の内側0.5mmくらいのところに鑿を入れておきましょう。こうすることで、角穴の境界を越えて木がめくれ上がるのを防ぐことが出来ます。

棹歌口からくい部.jpg 歌口を取り付ける部分は、棹の表面から弦までの高さを決めるとともに、音質にも影響する重要な部分です。歌口が取り付けられた時にガタが無く、出っ張った部分の高さも正確でなければなりません。そこで、あらかじめ作っておいた歌口をはめ込んで確認しながら、歌口を取り付ける部分の加工を行いましょう。


胴に差し込む部分と厚みの加工


棹差込部加工.jpg 胴に差し込む部分も、弦の高さを決める重要な部分です。加工後に歪むことも考慮して、少し大きめになるように注意しながら加工して下さい。写真のように縦引きの鋸を使うか、ジグソーで切断すると良いでしょう。
 棹の厚みは、三線の強度を決めると同時に、弾きやすさにも影響します。薄くなり過ぎないように注意して加工してください。縦引き鋸またはジグソーで切断すると良いでしょう。特に、ジグソーを使用する場合は、切り込みすぎないよう気をつけてください。



棹の側面の加工

棹側面加工.jpg 弦と弦の間隔は、歌口側の方が狭く、ウマ側の方が広くなっています。弾きやすくするためには、棹の幅も弦と弦の間隔の変化に従って変える必要があります。また、胴に近い方は、強度を増して見栄えも良くするため曲線にして幅を広げています。そこで、棹の側面の切断加工には、曲面加工ができるジグソーか回し引き鋸を使います。
 棹の幅は、広すぎても狭すぎても弾きにくくなります。仕上げ加工後に所定の寸法になるように少し大きめに切断してください。

棹荒加工完了.jpg

三線おやじの三線作り12 棹を作る(墨付け) [手作り三線]

今回は、棹の墨付け(材料への下書き)の話です。
私はこの「墨付け」という言葉が好きです。
やることは、材料に図面通りの図を写すことです。
下書きと言っても良いのですが、下書きという言葉では、正確さが伝わらないような気がします。
図面通りに写すというのも間が抜けている気がします。
「墨付け」という言葉だと、正確な図が必用という緊張感が伝わってくる気がしませんか?

棹の製作

棹の墨付け

 墨付けを行う前に

 棹の形状は、弾きやすさに大きく影響します。特に、棹の幅と胴に差し込む部分の寸法は重要です。できるだけ正確な墨付けを行って下さい。
 販売店の材料は、保管状態にもよりますが、乾燥が均一ではないと考えてください。このため最低でも数日は作業を行う場所と同じような環境に材料を放置し、水分による歪みを無くしてください。この時、材料を壁に立て掛けて、全ての面の風通しを良くして下さい。
 乾燥終了後は、材料の歪みを確認し、必要なら面の修正を行います。修正不要の目安は、面と面の直角度の場合は目視でほぼ直角であること、各面の平面度(反り)の場合は800mmで1㎜以内です。修正が不能な程変形した場合は、材料の素性が悪いと思って、使用をあきらめた方がよいでしょう。
 次に、棹の表裏・上下を決めます。表は目視で凹面になっている側とします。棹の表側、端から150mmから300mmの範囲(弦を押さえる頻度の高いエリア)で、堅い方を上として下さい。表は弦を張る側、上は糸巻き側です。
 さらに、棹の長さと同じになるように材料を切断します。これで墨付け準備完了です。


 墨付け

 まず、基準となる線を引きます。基準線は棹の上端から580mmで、胴に差し込む付け根の位置となります。最初に表面(絃を張る側)に側面に対して垂直な線を引きます。この線を基準に、裏面にも同様の線を引きます。ただし、裏面の基準線は上端から580mmより少し短い距離になることに注意してください。
 次に、表面に棹の図面から正面図を写します。裏面には、糸を巻きとる部分の角穴と胴に差し込む部分のみ描きます。側面に棹の図面の側面図を写して、棹の墨付けは終了です。このとき、カラクイ(糸巻き)用の穴の中心を書き込むのを忘れないでください。3本のカラクイのうちの2本は側面に対して垂直ではないので、注意が必要です。
 棹の頭の部分の幅が広くなり始める位置には注意が必要です。この部分に左手の人差し指が触っている状態で弦を押さえたとき、「乙」「上」「五」の音がでるようになっています。サイズの異なる三線や、頭の部分のデザインが異なる三線を作るときはこの条件を満たすようにしてください。サイズの異なる三線を作る場合は、「音階」について述べている項の計算式を参考にして、幅が広くなり始める場所を求めてください。
 墨付け寸法は、「図2 棹」を参照してください。

棹墨付け.jpg

図2 棹
図2 棹.png
図面の保存と利用方法と三線の組立図はこちら。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は180日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。